「いいんですか? 助かります。じゃあお願いします。」
今日、仕事中に同僚から言われた言葉です。
何か特別なことをしたわけではありません。
ただ、相手が言いにくいだろうと思ったことを、先にこちらから申し出ただけです。
しかし、今回の出来事を振り返ると、大切な気づきがありました。
「相手が困ってから動くのではなく、相手が困る前に動くことも、気遣いではないだろうか。」
2026年11月5日。
今日は、この小さな出来事から考えた、仕事での先読みと行動について書いてみたいと思います。
1|誰かが引き受けなければならない仕事
今日の仕事は、同僚が人員の采配を担当する日でした。
仕事の組み合わせによっては、どうしても誰かが負担の大きい仕事を引き受けなければならないことがあります。
いわゆる、誰かが「ババを引く」ような状況です。
もちろん、仕事である以上、誰かが担当しなければなりません。
しかし、采配する側の立場で考えると、簡単なことではないと思います。
誰にお願いしようか。
負担が大きい仕事を、どう伝えようか。
相手は嫌がらないだろうか。
僕自身が同じ立場だったら、そんなことを考えるかもしれません。
そこで、ふと思いました。
「だったら、こちらから先に言ってあげればいいのではないか?」
2|「そこへは俺が行くから、俺に当てて」
僕は、采配が決まる前に同僚へ伝えました。
「そこへは俺が行くから、俺に当てて。」
すると、返ってきた言葉が、
「いいんですか? 助かります。じゃあお願いします。」
でした。
この返事を聞いて、自分から申し出て良かったと感じました。
もちろん、相手がどの程度困っていたのか、心の中まですべて分かるわけではありません。
しかし、少なくとも「助かります」と言ってもらえた。
自分の行動が、相手の仕事を進めるうえで役立ったことを確認できたのです。
今回、僕が意識したのは、単に大変な仕事を引き受けることではありませんでした。
相手が何を言いにくいのか。
どうすれば、采配しやすくなるのか。
その立場を想像して、自分から動いたことです。
3|相手の立場になって考えるとは、こういうことかもしれない
「相手の立場になって考えましょう。」
この言葉は、誰でも一度は聞いたことがあると思います。
もちろん、僕も知っています。
しかし、最近は強く感じることがあります。
「知っていること」と「実際にできていること」は違う。
今回なら、相手の立場を考えるだけで終わることもできました。
「采配するのは大変やろうな」
そう思うだけでも、相手の苦労を理解しようとする姿勢ではあります。
しかし、僕はそこで一歩進んでみました。
実際に声をかけ、自分から申し出たのです。
その結果、同僚から「助かります」という返事をもらうことができました。
相手の立場を想像する。
そして、自分にできる行動へ変える。
ここまでできて初めて、今回の気遣いは相手に届いたのだと思います。
4|言いにくいことを、言いやすくする
今回、僕が特に面白いと感じたのが、ここです。
「相手が言いにくいことを、こちらから言いやすくしてあげる。」
例えば、誰かに負担の大きい仕事をお願いするとき。
頼む側にも、多少の気遣いや遠慮が生まれることがあります。
そんなとき、引き受ける側から、
「それ、俺がやるよ」
と申し出たらどうでしょう。
相手は、お願いするための心理的な負担を少し減らせるかもしれません。
もちろん、いつでも先回りすれば良いわけではありません。
相手が何を望んでいるのか分からない場合もあります。
だからこそ、勝手に決めるのではなく、まず提案する。
そして、相手の返事を聞く。
今回も、同僚が「助かります」と返してくれたことで、提案が歓迎されたことを確認できました。
「相手の気持ちを決めつける」のではなく、「相手が選びやすい状況をつくる」。
僕は、これも大切な気遣いだと思います。
5|昇進前から続けてきた、仕事への向き合い方
実は、今回の出来事は突然始めた行動ではありません。
11月3日、以前から話のあった会社での昇進が正式に決まりました。
そのとき、これまでの仕事への向き合い方を振り返りました。
上司から依頼された仕事は、できるだけすぐに取りかかる。
期限が先でも、できるならその日のうちに終わらせる。
連絡には早く返事をする。
皆が嫌がる仕事も、率先して引き受ける。
他部署の人たちとも、積極的にコミュニケーションを取る。
これらは、僕が以前から実践してきたことです。
そして、今回の昇進に際して、同じ部署の同僚からも支持をいただきました。
他部署の方々からも、以前から、
「次は升田さんやな」
と言われていました。
その出来事を振り返ったとき、一つの考えが生まれました。
「役職がついてから行動を変えるのではなく、役職を任される前から、ふさわしい行動を積み重ねる。」
今回の先回りした行動も、その延長線上にあるのだと思います。
6|自分が頑張るだけではなく、周囲が働きやすい環境をつくる
今回の昇進をきっかけに、僕は新しいことも考えるようになりました。
今までは、自分が率先して動くことを大切にしてきました。
もちろん、それはこれからも続けます。
しかし、新しい立場では、それだけでは足りないのかもしれません。
自分が仕事を引き受ける。
自分が早く仕事を終わらせる。
自分が行動する。
それも大切です。
しかし、チーム全体を考えたときには、別の視点も必要になります。
「どうすれば、周囲の人たちがもっと仕事を進めやすくなるのか?」
誰か一人に負担が偏っていないか。
困っている人はいないか。
采配する側が相談しやすい雰囲気になっているか。
他部署との連携に問題はないか。
そうしたことにも目を向けていきたいと思っています。
今回のように、自分が仕事を引き受けることで相手を助けられる場合もあります。
しかし、すべてを自分が抱え込むことが正解ではありません。
自分一人が頑張ることから、周囲が力を発揮できる環境をつくることへ。
これも、これから磨いていきたい生き様です。
7|気遣いを、自己満足で終わらせない
今回、もう一つ気づいたことがあります。
それは、「自分が良いことをしたと思うこと」と「相手が実際に助かったこと」は違うということです。
例えば、自分では気を利かせたつもりでも、相手にとっては余計なお世話になる場合もあります。
良かれと思って動いても、相手の予定や考えと合っていないこともあるでしょう。
だからこそ、相手の反応を確認することが大切です。
今回の場合は、
「いいんですか? 助かります。」
という言葉がありました。
この返答によって、自分の申し出が歓迎されたことを確認できました。
ただし、一度の成功だけで、自分の判断がいつでも正しいとは思いません。
これからも相手の立場を考え、必要なら確認し、自分の行動を調整していきたい。
気遣いとは、自分が満足するための行動ではなく、相手にとって本当に役立つ行動を考えること。
僕は、そういう考え方を大切にしたいと思っています。
8|今日の気づきを、次の行動へ変える
今回の出来事を、単なる良い経験で終わらせたくありません。
そこで、今後の行動原則を整理しました。
① 相手が何に困っているのか、先に考える。
言葉にされていない負担や、言いにくいことにも目を向ける。
② 自分にできることがあれば、先に提案する。
ただし、相手の意向を確認せず、勝手に決めつけない。
③ 皆が避ける仕事にも、主体的に向き合う。
自分が対応できる範囲を考え、必要なら協力を求める。
④ 相手の反応まで確認する。
自分の行動が、本当に相手の助けになったかを振り返る。
⑤ 自分だけでなく、チーム全体を考える。
仕事が一部の人に偏らず、皆が力を発揮できる環境を目指す。
今回のような小さな行動を、これからも積み重ねていきたいと思います。
最後に|本当の気遣いは、頼まれる前から始まっている
51歳。
僕は今も、肉体だけでなく、思考・感情・行動、そして生き様を磨こうとしています。
筋トレでは、身体を鍛える。
ジャーナルでは、思考を整理する。
そして仕事では、学んだことを実際の行動へ変える。
今回の出来事も、その一つです。
誰かが引き受けなければならない仕事があった。
采配する同僚の立場を考えた。
そして、自分から申し出た。
返ってきたのは、
「いいんですか? 助かります。じゃあお願いします。」
という言葉でした。
この小さな出来事から、改めて感じました。
「相手の立場を考える」とは、考えるだけで終わることではない。
自分にできる行動を選び、実際に動くこと。
もちろん、いつでも正しい判断ができるわけではありません。
だからこそ、相手の反応を確認し、必要なら修正する。
そして、周囲の人たちが仕事をしやすい環境をつくっていきたい。
知識より実践。
感情より規律。
言葉より行動。
これからも、日常の小さな出来事を、自分自身の成長へつなげていきます。
本当の気遣いとは、相手が困ってから助けることだけではない。
相手が困る前に、その立場を想像して動くことでもある。


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