「また忘れられたのか?」
ある予定が突然中止になったとき、僕の頭に最初に浮かんだ言葉です。
楽しみにしていた学びの時間。
ところが、その予定が実施されませんでした。以前にも同じように予定が実施されなかったことがあり、正直、不信感が募りました。しかし、その後に相手から連絡があり、事情を聞いたことで、僕の考えは変わりました。
「自分は、事実を確認する前に結論を出していなかっただろうか?」
今回は、この出来事から気づいたことを書いてみたいと思います。
1|事実より先に、自分の解釈が走っていた
2026年10月29日。
この日は、以前から予定していた学びの時間がありました。
しかし、予定どおりには実施されませんでした。しかも、前回も同じようなことがあったため、僕はすぐにこう考えました。
「二回続けて忘れるなんて、どういうことだ?」
「ちょっと信じられない」
「本当に大丈夫なのだろうか?」
そんな疑問と不信感が生まれました。
しかし、冷静に振り返ると、この時点で僕が分かっていたのは、予定が実施されなかったという事実だけです。
相手が忘れていたのか。
何か事情があったのか。
そこまでは確認できていませんでした。
事実は一つ。それなのに、僕の頭の中では、すでに理由まで決まっていたのです。
2|相手の話を聞いて、最初の判断を修正した
その後、相手から連絡がありました。
急な家庭の事情によって、予定どおりの対応や連絡ができなかったとの説明でした。少なくとも、僕が最初に考えた「忘れていた」という理由とは違う説明です。
その話を聞いて、僕は思いました。
「やっぱり、相手の話を聞くまでは勝手に決めつけたらあかんな。」
最初は、相手の不注意だと考えていました。
しかし、僕が知らない事情があった。もちろん、説明を聞いたからといって、すべての事情が分かるわけではありません。それでも、新しい情報を得たのなら、最初の判断を見直す必要があります。
自分が一度出した結論に、いつまでもしがみつかない。
これは、今の僕が大切にしたい姿勢です。
3|事実・解釈・感情は、別々に考える
今回の出来事をジャーナルに書き出してみると、三つのものが混ざっていたことに気づきました。
まず、事実。
予定していた学びの時間が中止になったこと。
次に、解釈。
「相手が忘れていたのではないか」と僕が考えたこと。
そして、感情。
不信感や失望、何となく気が抜けてしまったという気持ちです。
この三つは、同じではありません。
しかし、日常生活では、いつの間にか一緒になってしまうことがあります。
相手の返事が遅い。
それだけで「無視された」と考える。
相手の態度がそっけない。
それだけで「嫌われている」と決めつける。
でも、本当の事情は分からない。
「自分がそう感じたこと」と「実際にそうだったこと」は違う。
今回の出来事は、その違いを改めて考えるきっかけになりました。
4|事情が分かっても、感情がすぐに戻るとは限らない
そして、今回もう一つ気づいたことがあります。
相手の事情を聞いて、最初の判断を修正することはできました。
しかし、気持ちまで一瞬で元に戻ったわけではありません。
「何か、もういいかな……」
正直、そんな感覚が残りました。
相手にも事情があった。
それは理解できます。
だからといって、楽しみにしていた気持ちや、積み重なった不信感が、すぐに消えるわけではありません。
ここで以前の僕なら、こう考えたかもしれません。
「事情が分かったのだから、もう気にしてはいけない」
しかし今は、そうやって自分の感情まで無理に変えようとは思いません。
相手を理解することと、自分の感情を否定することは違う。
相手の事情は事情として受け止める。自分が残念に感じたことも、そのまま認める。そして、今後どうするかは、感情が落ち着いてから考えればいい。無理に結論を急ぐ必要はありません。
5|感情より規律。感情を消すことではない
僕が日々意識している言葉があります。
「感情より規律。」
以前は、この言葉を、感情に負けず行動するためのものとして考えることが多かったように思います。
しかし最近、少し意味が深まってきました。
腹が立つこともある。
がっかりすることもある。
相手への信頼が揺らぐこともある。
それらの感情を、無理になくす必要はない。大切なのは、その感情だけで相手や物事を決めつけないことです。
感情は感じてもいい。しかし、判断まで感情任せにしない。
まず、何が起きたのかを確認する。
分からないことは、分からないままにしておく。
新しい情報が得られたら、考えを修正する。
そして、自分が次にどう行動するかを決める。
僕にとって、これも一つの規律です。
6|今回の出来事を、次の行動に変える
今回の気づきを、単なる反省で終わらせたくありません。
そこで、これから意識したい行動を整理しました。
① 相手の意図や事情を、確認する前に決めつけない。
自分が見聞きしたことと、そこから想像したことを分けて考える。
② 相手の話は、最後まで聞く。
途中で結論を出さず、新しい情報を受け取る余地を残す。
③ 間違った判断に気づいたら、修正する。
最初にどう思ったかより、その後どう考え直せたかを大切にする。
④ 自分の感情も、無理に否定しない。
事情を理解しても、気持ちが戻らないことはある。その状態も一つの事実として記録する。
⑤ 今後の関わり方は、落ち着いて決める。
一度の感情だけで、今後のすべてを決めない。
大切なのは、完璧な判断をすることではありません。
判断を間違えたときに、修正できる自分であること。
僕は、そこを磨いていきたいと思っています。
7|ジャーナルに書いたからこそ、見えてきたこと
今回の出来事も、最初は日常の小さなメモでした。
予定が中止になった。
信じられないと思った。
事情を聞いた。
それでも気持ちは戻らなかった。
そのとき感じたことを、箇条書きで残しただけです。
しかし、後から文章として整理してみると、自分の中で何が起きていたのかが見えてきました。
最初は、相手への不満が中心でした。でも、深掘りしてみると、自分自身の判断の仕方に気づくことができた。
「書くことで思考が整理され、思考が整理されることで、次に取るべき行動が明確になる。」
最近、僕が強く実感していることです。
日々の出来事は変えられません。
しかし、そこから何を学び、次の行動へどうつなげるかは考えられます。
だからこそ、これからも小さな気づきを記録していきたいと思います。
最後に|相手を知る前に、自分の結論を押しつけない
51歳。
これまでの人生で、さまざまな人と関わってきました。
仕事でも、家庭でも、日常生活でも。
その中で、自分の判断が間違っていたこともあったと思います。
今回の出来事も、その一つでした。
予定が実施されなかったという事実から、相手が忘れていたのだと考えてしまった。
しかし、実際には僕が知らなかった事情について説明がありました。
その話を聞いて、判断を修正することができました。
一方で、気持ちはすぐには戻らなかった。
それも、今の僕の正直な感情です。
事実を知れば、判断は変えられる。
しかし、感情はすぐに変わるとは限らない。
だからこそ、事実と感情を分けて向き合う。
知ったつもりで、人を決めつけない。
自分が間違っていたなら、考えを修正する。
そして、次にどう行動するかを、自分自身で選ぶ。
知識より実践。感情より規律。言葉より行動。
今日の小さな出来事も、僕にとっては自分の生き様を見直す機会になりました。
「相手の事情を知らないうちは、結論を急がない。」
そして、「事情を理解すること」と「気持ちが納得すること」は別だと覚えておく。
この二つを、これからの日常でも実践していきたいと思います。


コメント